物を作る仕事のわりに、こだわりが無いのがどうもいけないような気がするSのつぶやき。


by STUDIOTSA
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南洋真珠。

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8月の宝飾展で南洋真珠を少し仕入れてきました。
お客様からご依頼のあった真円タイプのゴールドと私達が興味のあった形の変形した
個性的なケシパール(無核真珠)のゴールドとシルバー系ホワイトを少し。
今回仕入れたパールについてお客様からご質問も頂いたので
勉強がてら少しまとめて書いておきます。

南洋真珠は同じ海水産のアコヤ真珠と比べるとサイズ感はだいぶ大きめです。
真珠を作る母貝自体の大きさがそもそも違うからです。
今回仕入れた南洋真珠はゴールドとシルバー系の色のどちらも
白蝶貝という大きな貝を母貝として採れます。
なので色に関わらず、白蝶真珠と呼ばれることもあります。

真珠の色の違いは、白蝶貝の内側(外に近い部分)の色で決まってくるそうです。
貝を形成している炭酸カルシウムの結晶を繋ぐタンパク質部分の色相の違いで
パールの色が変わる、とかも習ったこともありますが記憶が怪し〜〜…。
色によってゴールドリップ、シルバーリップと種類が分けられます。
ホワイト及びシルバー色は、オーストラリアの海域から来るものが殆どで
ゴールドはインドネシアやフィリピン、ミャンマーからだそうです。

真珠においては「丸くない=変形、いびつ」と言う意味でバロックと呼ばれる真珠があります。
大きさがあっても核にうまく巻かれずいびつな丸珠になったものはすべてバロック(いびつな)パール。
ですが呼び方はその形によって、オーバルとかサークルとかボタンとかドロップとか実際は色々です。
でも一言「バロック」って言うとなんか…格好良く聞こえる。。バロック美術とかバロック音楽とかあるし。。

で。

今回仕入れた変形タイプのものもバロック型の真珠なのですが種類的にはケシパール(核のない真珠)になります。
「核」とは、真珠の中心となるもので、天然ならば貝に入り込んだ小さな石や微生物などの可能性がありますが、養殖の場合は丸く整えた貝を核として母貝に入れ、その周りに真珠層が巻いて行って丸珠が出来上がります。
(養殖では、貝の外套膜を小さく切ったピースと呼ばれる破片を一緒に入れます。ピースは貝の臓器の一部。。これがないと養殖真珠は形成されません。)

そして、核を入れないもの、または核が外に出てしまったものは、無核真珠として母貝の中で形が自由に自然に育っていきます。それがケシパール。
元々は、日本のアコヤ真珠の養殖の際に、一緒にできてしまった小さな副産物(カス。失敗作?)で米粒かそれ以下の小さなものについてケシ(の実ような)パール、と名前がついたようです。

けれど暖かな南洋で育つ大きな白蝶貝においては副産物の無核真珠も大きく育つ為、
小粒と言ってもケシと呼ぶには違和感のあるサイズのものも出てきます。
沢山出るサイズは、ネックレスなど連で使われることが多いのですが、
その中でも色ツヤが美しく魅力的な形で大きめに育ったものは、やはり希少で価値も高くなります。
今回仕入れたのはそんなパール達。見ても良し、触っても良し。





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by STUDIOTSA | 2018-09-15 05:55