物を作る仕事のわりに、こだわりが無いのがどうもいけないような気がするSのつぶやき。


by STUDIOTSA
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ホラーじゃないケド。

この前、本屋さんで懐かしい本が置いてあるのをAちゃんが発見。

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「地獄」と言う本で千葉県にある延命寺と言うお寺が所蔵する地獄絵が載っています。
これ、私が小学校三年生くらいの時に本屋で一目惚れして親にねだって買ってもらった本でして…
かれこれ三十年前よ!ひゃー。

Aちゃん曰く「これ、自分は絶対に買わないってあの時も思った。」
との事。

双子だけれど以外と趣味が違うところもあります。ね。
でも子供の心を鷲掴みにする何かがあるようで、今また売れているらしいです。

あの頃の私の読み方としては…まずそれぞれのページがどんな地獄なのかを確認しつつ、自分がその地獄に落ちる可能性があるかどうか?と考えました。
動物を虐めた人が行く地獄→虫とか虐めた私は行く可能性あり。。
切り刻まれちゃうよ~…とか。
約束を破ったり嘘をついた事が…全く無いと言えばウソになる。。
釜茹でか~…とか。
そして行ってしまったとして、ここから何とか死なずに(…って死んでいますが)切り抜ける方法が無いか、あと耐えられるかどうか(無理無理…)など色々考えていました。

どの地獄絵もとってもビックリ残虐で…残酷徒刑図です。

その中でもお気に入りと言うか、引き込まれるページと気に入らないページがあったのですが、気になって何度も眺めてしまうページというのは、描写のリアリティが決め手だった気がします。
人の身体が切られてどうなっちゃうのか?とか。。股から割かれちゃうとこんな感じなの?!とか。。
あと、針山地獄のページで罪人と一緒に何故か地獄の管理人の筈の鬼まで落ちてグッサリと刺さっている図があったのですが…これが妙に本当な感じがして「本当の地獄は鬼でも落とされるんだよ!」と、すごーく感心しました。

逆に、私が納得行かなかったのは閻魔大王が罪人達に審判を下すページと無限に終わらない「無間地獄」と子供が集められた地獄「賽(さい)の河原」。
閻魔大王のページにはお地蔵様が出て来て、ある罪人の情状酌量を求める…胡散臭かった。
「無間地獄」は、肝心な地獄絵が無かったので私としては要らないページ。。でした(この説明ではお伝え出来ませんが…)。

最後の「賽の河原」は河原で小石を積んでいく子供達の地獄なのですが。
小石を積み上げて塔を完成させるとこの世に戻れると言う…けれどもその前に鬼が来て必ず壊される。その無限の繰り返しの地獄。

この地獄が「親よりも先にいってしまった子供の行く場所」なのがどうにも納得がいかなかった。今もですが。
自分が悪くないかも知れないのに地獄行きになるのはおかしいよ、変だよ、納得行かないよ!とずーっと思っていました。
けれど納得行かないながらも自分が行く可能性も100%否定は出来ず、この地獄からの脱出方法をアレコレと思案した私。
絵を見ながら、岩場の影の方で鬼に見つからずに密かに少しずつ積む事が出来るかも…とか考えてみたり、鬼とお話を沢山してこの子はもう戻る気はないな、と油断させつつ密かに石を積めるかも…とか考えてみたり。
浅はかです。。

地獄なので必ず石積みが完成する前に壊される設定らしいのですが、やっても無駄だから馬鹿馬鹿しいとはその頃思えなかったです。
あまりにも納得が行かないので、何とか戻れる希望を見出したかったのかなぁ…?なんて。
でも今回、書店で何十年ぶりにページをめくり、ここでの重大な要素を忘れていた事に気が付きました。
ここに鬼より遥かに大きな優しいお地蔵様が立っていたって事。
これ、最終的に子供達は天国に行けるよって事なんだろうと思います。。納得?

こんな大事なところをどうして忘れてしまうのかしら〜。不思議です。
お地蔵様が助けてくれるなんて説明書きは無いし、期待出来ないから忘れちゃったのかなー。
それとも天国に行くのも私には納得行かなかったので(生き返らないと意味が無い!)と頭から削除したか。
んー、忘れちゃった。

賽の河原が子供の地獄の場所になっているのは、三途の川も渡れないくらい幼い子供達がたまってと言う事のようですが、それだけ水の事故で命を落とす子供も多かったのかな、とも思いました。
夏休み、特に水の事故にはくれぐれも気をつけて欲しいです。大人も子供も。
注意で防げる事故は防いで欲しい。

この本は「悪い事すると地獄落ちるぞー」だけではなく、最後のページで命を大事にしなさいって子供に言いたいのよね…とこの歳になって理解。(納得行かないけれどね。。)
ま、子供は大人が意図したようには絶対に捉えませんので…
事実、私がその頃もう一冊買ってもらったのは心霊現象と心霊写真を集めた本だったからね。「地獄」の扱いは娯楽ホラーと一緒。
怖いもの見たさの好奇心と刺激欲しさで見ていた感じです。
書評かコメントに「子供がいい子になった、命の大切さが伝わる」的な事も書いてありましたが、多分ほんの一時の事ですよー。


んで。

今回、4半世紀以上ぶりに「地獄」を見ての感想は、
世の中、生きている方が地獄って人もいるからねぇ…そこから一刻も早く逃れたいと思ってしまうのは分かるよ、と言う複雑な気持ちが一つ、
同時に、もし地獄の存在を子供達が本当に信じるならば、死んでもこんなに怖くて辛いなら、もう少しだけ頑張って生きようと出来るかな…と言う希望が一つ。です。

悲しいかな…すっかり年寄り臭い感想になってしまいました。。




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by studiotsa | 2012-08-15 13:18