過去のこだわり7(蜘蛛の巣ピアス)
2010年 03月 02日
こちらはK18蜘蛛の巣ピアス。ネックレスもある。
ポイントは…蜘蛛が居ない事&スルリと垂れた蜘蛛の糸。か?
中央はエメラルド、ルビーもある。これ蜘蛛ではありません。
んー何だろう?雨の露か獲物(お宝)か?
蜘蛛は不在、けれど糸が垂れている。糸を伝って行けば、どこかを探索中の蜘蛛のお尻にたどり着くかもしれない…。
このシリーズは以前、蜘蛛だの骸骨だの、ウチはやりませんから。と言っていた時のもの。
その頃は大人の装飾品として、蜘蛛はアウトだった。らしい。
だから、蜘蛛の巣だけど蜘蛛はいない。
そこにこだわっていた、らしい。
…と、まるで他人事。
…価値観って、変わるのかな。
今では、せっせと蜘蛛も髑髏も作っちゃう私達。受け入れ範囲が広がった?人として幅が広がった?なんて。
もちろん、何でも良いワケではありません。
色々とね、自分達の中で「これはアリ。」と思える形と表現方法をとっているつもり。
ソレって何だろう?
言葉でハッキリ言えないけれど、多分、基準があるような…。
だから「ちょっと違うかな…」と言う違和感を無視して制作を進めた時は…やはり、イマイチで。
結果がイマイチと言うのもあるけれど、途中段階で、先の期待があまり出来ない予感がすると言った方が近いのか…。
正直、道も答えも決まりは無い。しかも私、計画性も無いので予定通りにならないからダメ、と言う事はない。
どちらかと言うと、作業中も偶然の産物を常に待っていたりする…。他力本願。
ただ、「違和感」とその逆の「もしかして、いいの来た?」と言う感覚だけは、無視しないように、アンテナを張っておく必要がある。
巣を張る蜘蛛みたいに、お宝が向こうからやってくるのを罠を張って待つ感じ?
その為の準備は怠らないようにしないとね。
網だって、いい加減に張ってなんでも引っ掛かるワケじゃない。と思う。
何が来るか分からない、でも何かが来るその時の為に細心の注意を払って繊細な柔軟な糸を張り巡らす…と。
あとは、運を天に任せて待ってまーす。
by STUDIOTSA
| 2010-03-02 14:06
| 仕事